普段、浅はかで気づきもしなけりゃ考えもしないこのオツムでも
震災の画像や話を聞くにつれ
 
そこに出向いてみることによって
僅かでも自分の中に取り込んで
 
少しは理解と思いを残したい。
 
 
「そこにお金を落として経済を僅かでも廻す足しに」
仲間も言っていた。
 
誠にそうだな。
 
で、3日から6日の今年のGW休暇
 
福島県と宮城県の入り口に行ってきた。
 
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朝の小屋の温度・・・
 
今年の寒気は本当に粘り強い
 
高速で突っ走るにはもってこいだ!
 
長野道・上信越道・関越・北関東道
乗り継ぐ訳だが距離がある。
航続するには途中給油が必要。
まああるでしょ!
 
と満タン出発で楽観的に走っていたが、
 
無い!
 
ルート上に給油可能なSAなんかが無いのだ!
東北道とか関越とかの縦筋にはそりゃ有るよ。
 
でも往還的な横の連絡道の性格をもつ高速にも
必要で無いかい?
 
気にしつつも最後の常磐道に移る一歩手前の
笠間PAだったかな?
 
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セルフのスタンドがあったので助かった。
 
福島県に入り
 
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いわきナコソICに降りる。
 
いよいよだ。
ここで地元ライダーのノブちゃんに
第一目標に着いたら℡しよう。
 
して
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目標のダイニングCafé Runに到着。
 
ここはどんなお店かと言うと
福島県観光物産交流協会さんが運営するホームページ
ふくしまライダーズナビhttp://www.tif.ne.jp/riders/
に出ているバイク乗りのサイトを
旅の現場で直接アシストしている
ライダーズピットなる処のひとつ
 
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盛り上げるためにステッカーやバンダナ、
数々の特典がライダーを待っている。
 
朝7:30頃出発しちょうど腹も減った。
ここでランチにしましょう。
 
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うまかったなあ!このタコ!
また干しエビの色がパスタに移ってこれまた美味
 
カレーのドリアも熱々でgood!
 
そしてライダーには特典として
 
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飲み物を選べる。ホット珈琲をチョイス
 
ゆっくりくつろいでトイレに席をたった隙に
アレアレ!
忙しいところノブちゃんが出迎えに来てくれた!
 
希望のところを時間の許す範囲で案内してくれると言う。
ありがたやありがたや
現地ガイドさんを申し出てくれるとは。
 
海岸線沿いに北上してもらう。
小名浜港の直後の画像を見たことあるかな。
 
火力で発電をフル稼働している今、
その燃料の石炭山を説明してくれたり、
市場や商店、宅地に押し寄せた津波のこと
いろいろ信号で止まる度に教えてくれた。
 
市場食堂はおススメだそうですよ。
美味くて量も満足だそうな。
 
最初に向かったのは三崎のマリンタワー
 
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上がれば展望台から港を一望できるらしい。
駐車場からは
 
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今は穏やかな海と公園を見下ろす。
こうして大勢の家族連れがいらっしゃるが、
それこそ想像を絶する災害を経験された訳だ
 
岬自体が公園となっているが
ひとつ先の塩屋崎を目指す。
 
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ここがその手前の集落跡
向こうが見えないくらい家があったらしい。
ここにきてサーファーも戻ってきたとのこと。
車をここに置いて
 
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海に繰り出している。
波の右に小さいけど写っているよ。
 
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今は家の土台が残っているだけ。
 
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そこに命を育む草花がなぜか悲しい。
 
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さて灯台の向こう側へ周ってみよう。
 
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その塩屋崎の脇には美空ひばりさんの
歌にある「みだれ髪」の歌碑がある。
ここだけは津波を逃れたらしい。
 
歌声がずっと流れていた。
なんか物悲しく。
 
ここいらには小さい御宮が多いのだが、そのほとんどが
ちょっと小高い位置に据えられていて、
先人達は津波の恐ろしさを知っていたのかもしれない。
そこに避難出来た人は助かったらしい。
 
そしてその北側の集落
 
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こちらも残っている建物はこれ。
形あっても使えない。
 
周辺には幼稚園から小学校中学校があった。
当然平日の午後だもの・・・みんな居た
 
全てのみ込まれた。
南北の集落で犠牲になった人は300人近く
 
ともに壊滅状態
 
死に化粧・・・を思い浮かべるが、
残っている壁や
 
後から追記
ガレキに花を咲かせましょうプロジェクト」は、花などの絵を描き、復興に向けて町 を明るくしていこうという活動です。
住宅の跡地や防潮堤など花が描かれ、犠牲者への「送り花」の意味、
笑顔を取り戻し前向きに進んで欲しいとの願いが込められています
といわき市総合観光案内所のスタッフさんのブログにありました。
 
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堤防には鮮やかに彩とられた画が描かれている。
 
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これは瓦礫となった家並みを最後に取り壊して更地にするのに
せめて壊す前に綺麗に飾ってあげようとしたらしい。
前述の追記にて訂正 
 
だからやがてはこの堤防も造りかえられるのかもしれない。
 
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向こうの方から海を見ることは叶わない家並みが
今は無い。
 
ノブちゃんに全て教えてもらった。
 
彼とは夜にまた会うが、一旦ここらでお別れ
 
もう一人、Kawasaki Z400を手に入れた頃からの友人が
いわきには居るのだが、
奥様のご郷里にいらっしゃっていて
ご不在。
 
なんとその方から旅館に差し入れが届いていて
びっくりしたのはとても嬉しいやら
申し訳ないやら・・・
 
ありがとうない、川崎さん。
 
その友人から度あることに耳に届いていた
湯の岳に行ってみる。
 
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いわき湯本ICからほど近いお山の頂上が展望台に
 
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綺麗な海が、逆になにか心に届く。
 
ここまでの道だが、かつては綺麗な舗装で
バイクやら車やらワインディング目指して
賑わっていたらしいけど、
地震?のせいかブラインドコーナーに
砂がごっそり浮いていたり
危なくてしっかり道を選びながら上っていく
 
とくに途中左側に展望広場になって駐車場がある
そこの直ぐ先の右コーナーが一番ヤバかった。
 
行かれるかたはご用心を。
 
ノブちゃんに事前に聞いていたから良かったけど。
 
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さてこの夜の宿へ
このお宿・・・
なかなか予約が取れずに困っていた私を
見るに見かねてそのKawasaki友人が見つけてくれた宿
 
先にもう4DN仲間のカームさんが待ち構えていてくれた。
 
風呂に入ったりしながら後続の仲間たちを待つ
 
そして予定時刻の7時に地元の方達をゲストに
宴会で 「乾杯!」
 
残念ながら、自分の大学時代の先輩は
急きょ都合つかなくなり、出席できなくなったが、
わざわざ顔を出しに旅館まで来てくれた。
 
また次回、チャンスをまた作って、
その時は大いによろしくお願いいたします。
 
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なんでもオーナーさんは二代に渡る板さんらしい。
料理は豪華
 
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お腹一杯に美味し料理を
お酒を頂いた。
 
時には馬鹿話で大声で笑い、
そして震災当時のこと、その後の生活、
周辺の事情等、実際に居合わせなければ分らないことを
聞かせて頂いた。
壊れた家、寸断されたライフライン、情報、
災害援助・・・ありとあらゆる生の声。
時間はあっと言う間に過ぎていってしまった。
 
それぞれまた次の日は朝からすべきこともあるので
名残惜しいが、中締めとさせて頂いた。
 
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目覚めの朝、早々にご飯を頂き
 
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それぞれ出発の準備
 
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ちょっとお隣の敷地を拝借して
集合写真を撮影
 
2台は南西に1台は夜の再会を約束して単独で
私とグッチのカームさんとで宮城県を目指す。
 
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気になっていた宇宙岩に行ってみた。
 
これもKawasakiさんに事前踏破して頂き、
詳細なルート情報を得ていたおかげ。
 
三和の宇宙石
 
ネットで検索するといくつかヒットすると思う。
不思議な岩なんだ
 
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周辺は牧草地の様になっているが・・・
 
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2台並べて撮ってみた
実際はけっこう大きな岩なんだよ
 
そうしていよいよ福島原発・・・
 
立ち入りが出来ない、
高濃度に汚染された放射能地域を回避しながら
 
旅は続くのだ・・・・